公開日時:2023年05月20日(11時38分)
これからの季節、タイヤには厳しい季節になるだけで無く、性能も試される時季になります。
今年は季節が早いので、梅雨の動向が今から気になっています。
この時季自動車工場で、良く話題になるのがタイヤの話し。
まぁ、皆さん坊主になるまでキッチリ使い込む方が後を絶ちません。
タイヤはスリップサインが【限度】でして、目視で溝が消えてくるまでではありません。
既に、スリップサイン近くなりますと、雨天時の性能は大幅に下がってきています。(これ、タイヤによって結構差がありますが、一般論として)
例えば、新品時では雨脚が立つほどの雨でも速度百数十キロでも十分安心できるタイヤが、スリップサイン近くなると速度数十キロでもハイドロプレーニング起こすようなことも多々あります。
まして、高速利用が多い八ヶ岳族では、梅雨前にはタイヤの状況をチェックしておくことをお奨めします。
また、ひび割れなども要チェックです。
最近のタイヤは、細かなひび割れが出やすくなっている物があります。
これも要注意。夏の高温に耐えかねてバーストの可能性も高くなります。
サイドウォールに少しヒビが出ている程度なら未だしも、トレッド(溝が切ってある方)面などにもビリビリ入っているのを平気で履いている車をよく見かけます。
非常に危険です。『溝が未だあるから大丈夫』ではありません。
3年以上、同じタイヤを使っている方は特に要注意です。
あと、意外と知られていなくて非常に危険なのが『ピンチカット』というコブです。
非常に分かり難い時もあるのですが、タイヤを見た時に写真の様な膨らみがある時は即時交換して下さい。
いつバーストしてもおかしくないです。大変に危険です。
特に昨今多くなっている扁平率の高いタイヤでは起きやすくなっています。(いわゆる薄いタイヤです)
195/50r16とかタイヤにはサイズ表記があるのですが、スラッシュの次に来る2桁が50とか40、ましては35や30というタイヤの場合は常に気をつけておく必要があります。
そのくらいに危険な事象です。薄いタイヤ(40とか30以下の場合)ほど、チョット段差をラフに超えただけで出ちゃうこともあります。
起こる原因は他にもいくつかあるのですが、年月で出てくる事も少なくなく、要注意です。
タイヤの内側などに出ていたら解りっこないので、スタッドレスなどへの交換時は目視チェックの良いチャンスなのですが、整備士の交換では無い時は見過ごされがちです。
梅雨は性能が要求される時季、暑くなるとタイヤには厳しい時季。
実は今頃が交換に一番良いシーズンなのかも知れません。