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どれを選ぶ?暖房の種類と特徴について

オルケアの建築エリアである八ヶ岳/長野県東部・南西部は冬の寒さがとても厳しい地域です。
そのような場所でも快適に過ごすためにオルケアは高性能な家づくりを行なっていますが、
実際に家の中を暖める暖房選びも重要です。

オルケアでは主に5つの暖房方法から選ぶことができます。
本記事ではそれぞれの暖房について説明していきます!



この記事を読んでわかること

  • オルケアの暖房方法5つ
  • それぞれの暖房方法の特徴


– 目次 –

  1. 方法1[エアコン暖房]
  2. 方法2[温水パネル暖房]
  3. 方法3[床暖房]
  4. 方法4[薪ストーブ]
  5. 方法5[ペレットストーブ]
  6. まとめ




■方法1[エアコン暖房]

皆さんにも馴染み深いエアコンによる暖房です。
近年、エアコンの性能はどんどん進化しており、パワフルで一気に部屋を暖めてくれるエアコン暖房は人気があります。

最近ではIoT化が進み、遠隔操作でエアコンのスイッチを入れられる製品も出ています。
こちらもとても人気があり、別荘に向かう途中でスマートフォンからスイッチを入れておくことで、
別荘に着く前に家の中を暖めておくことができます。

また、-20度を下回る厳しい環境下でも高効率で暖房できるエアコンも増えてきています。
一般のエアコンよりは高額になりますが、消費電力よりも熱出力が高いため、自らエネルギーを創り出す「創エネ機器」の一つに挙げられています。
汎用性が高い・機器の価格が低下・ランニングコストが低い、
といったことから各部屋に導入しても最もコストパフォーマンスの良い暖房となっています。

エアコンは壁掛けだけで無く、熱効率に優れる床置き型やデザイン性に優れる天井埋め込み型などもあり、選択肢が増えています。


■方法2[温水パネル暖房]

快適性の高い暖房方法として今多いのが、ガスや電気をエネルギー源とする温水パネル暖房です。
オルケアでいくつかの熱源から選ぶことができます
温水パネル暖房は、輻射熱(ふくしゃねつ)によって体の芯からじわじわと暖かくなるのが特徴です。
また、対流による加温能力も相当にあります。

実は熱の伝わり方には、「熱伝導」「対流」「輻射熱」の3種類があります。
それぞれを簡単に説明すると以下のようになります。

熱伝導:物体内や物体間で高温部分から低温部分に熱が移動する現象
対流:気体や液体の流れにのって熱が移動する現象
輻射熱:電磁波によって熱が移動する現象

方法1のエアコン暖房は対流によって部屋を暖めるものです。
対して、温水パネル暖房は対流と輻射熱によって部屋を暖めます。
輻射熱は遠赤外線などの熱線によって部屋が暖かくなるので、熱伝導のように熱源に触れていなくても熱が伝わり、
対流のように空気を介さずとも熱が伝わります。
また、物体の深部にまで届くので体の中からじわっと暖かくなります。

温水パネル暖房は50~55度の温水で温めるので部屋が乾燥しにくく、室内環境を快適に維持する暖房方法として定評があります。
温水パネルに設置されたサーモスタット(温度を調整する装置)で、各部屋の温度制御をすることも簡単にできます。

また、温風式では無いのでホコリを巻き上げることがなく衛生的で音も静かなので快適に暖まることができます。


■方法3[床暖房]

床暖房の採用理由として多くあるのが、見た目のシンプルさです。
暖房機器が室内に露出しないので非常にすっきりとした室内環境を実現することができます。
また、エネルギー事情の変動があっても比較的容易にエネルギー源を変更することが出来るのもポイントです。

床暖房の種類は主に「電気式」「温水式」の2種類があります。
電気式は床下に電気で発熱するヒーターを設置する方法で、
温水式は床下に温水パネルを設置する方法です。

オルケアではお客様のご要望に合わせてどちらも選ぶことが可能です。

電気式は発熱フィルムを床材の下に敷く方式が主流になっており、
大がかりな工事が不要なため部分暖房として導入がしやすいというメリットがあります。
一方、発熱量あたりの電気代の単価が一番高く、ランニングコストが高くなりがちという側面もあります。

温水式は、温水パネルで床全体を暖めるので温度ムラが出にくく、床を均一に暖めてくれます。
ガス・灯油・電気によるヒートポンプなど多彩な熱源を採用することができ、将来的に熱源の変更も比較的簡単です。

※イメージ

一方、床暖房は床材の下に熱源があるため温度調節のタイムラグが大きいという側面もあります。
温度調整が少し難しく、暖房の立ち上がりも遅めなので、エアコンと併用することをお勧めしております。


■方法4[薪ストーブ]

近年ブームになっているのが薪ストーブです。
皆さんの中でも薪ストーブに憧れを抱き設置を検討している方も多いのではないでしょうか。

薪ストーブはレトロでオシャレな見た目からインテリアとしてお部屋の印象をアップさせるだけでなく、
ストーブの中でピザを焼いたり上に鍋を乗せてリゾットを作ったりといった様々な料理をすることができます。
また、電気・ガスを使わないので停電した時でも薪ストーブを使うことができます。
災害時でも暖がとれて、灯りにもなり、料理もできるという良さがあります。

なにより、炎特有の揺らめきには癒し効果があり、ぼーっと見ているだけでリラックスすることができます。

さらに、ここ2,3年で高気密住宅用の薪ストーブが出てきており、人気があります。
特徴はボディが鋳物ではなく鉄板なところです。
鋳物だとストーブのパーツとパーツの間に隙間があるので、そこから燃焼した排気が室内に漏れてしまいます。
高気密な家で排気が漏れ出てしまうのは危険で住環境的にも良くありませんが、
ボディが鉄板だと隙間が無いので高気密住宅でも安心して使用することができます。
給気と排気は煙突と外気導入口から行うことができ、炉内に直接外気を燃焼空気として入れています。

有名な薪ストーブはHETA(ヒタ)の薪ストーブで、
最新の燃焼技術によって少量の薪でも火をつけておけば20分くらいで暖かくなりそのままゆっくりと燃えていきます。
火の付け方はコツいらずで操作レバー1つで簡単に操作することができます。


■方法5[ペレットストーブ]

ペレットストーブは木質ペレットを燃料とするストーブの総称です。
木質ペレットとは、乾燥した木材を粉砕し、長さ10mm〜50mmくらいまで圧縮した円柱状の木質燃料のことです。

ペレットは、生物由来の再生可能なエネルギー源である「バイオマス燃料」と言われています。
化石燃料とは違い、木の成長時に吸収した二酸化炭素が燃焼時に出るだけなので、
二酸化炭素量を増やさず環境への負担が少ないという良さがあります。
また、接着剤などの化学薬品は使用されていないので安全性の高い燃料でもあります。

オルケアでは、住宅用木材の製材時に出るおがくずを使ったペレットを販売しています。

ペレットストーブは薪ストーブに比べて設置のハードルが低くお手入れも比較的簡単です。
屋外につながる排気筒が必要にはなりますが、給排気は電力でファンを回して使用するので薪ストーブほどの大規模な煙突は必要ありません。
また通常の煙突は高い位置にあるのでお手入れが大変ですが、ペレットストーブであれば設置場所近くの壁を抜いて排気筒を設置することができるので、
手が届きお手入れもご自身で行えます。

また、ペレットは排出される灰の量が少ないので、炉内のお手入れも簡単です。
最近の機種は石油ストーブとほぼ変わらない手間で使えるようになっています。

ストーブ内に燃料タンクがあり、その中に木質ペレットを入れておいて後は電源スイッチを入れるだけで燃焼供給が始まり自動で着火します。
ペレットを投入するだけで良いので、使用時に手が汚れる心配はありません。
消火もスイッチ一つでOFFにすることができ、タイマー機能がある機種では事前に設定をしておくことで
時間になったら自動で着火/消火をすることもできます。

また、ペレットストーブは薪ストーブと違って通常運転時には煙がほとんど出ません。
エネルギーコストが安く、薪ストーブと比べて比較的扱いが簡単なペレットストーブは密かに人気があります。

■まとめ

  • オルケアの暖房方法は主に5つあり、お客様自身でお選びいただくことが可能
  • エアコンは性能が進化しておりパワフルで人気。遠隔操作が可能な機種もある
  • 温水パネル暖房は対流と輻射熱でじわっと暖かく、室内環境を快適に維持できる
  • 床暖房は電気式と温水式があり、オルケアではどちらも選ぶことが可能
  • 薪ストーブは高気密住宅用の機種が人気で操作も比較的簡単
  • ペレットストーブは、環境に優しくお手入れが簡単なので導入のハードルが低い

一口に暖房と言ってもその種類や特徴は様々なことがお分かりいただけたかと思います。

オルケアの住宅は高気密高断熱の家なので少ないエネルギーでも十分に室内を暖めることができ、またその熱を外に逃しません。
そのような住環境の中で、お客様ご自身にとってどんな暖房が最適なのか、理想のライフスタイルから考えてみると良いと思います。
何かご不明な点や不安な点がございましたらいつでもお気軽にお問合せください。

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