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ZEHに惑わされている?後悔しないための必須知識

住宅性能についてご自身で調べている人の中で「ZEH」(ゼッチ)という言葉に遭遇した方もいるのではないでしょうか。
しかし名前だけではイメージが湧かず、どんなものなのかよく分からない方も多いと思います。

今回はそんなZEHとオルケアの考え方について解説していきます!



この記事を読んでわかること

  • ZEHの概要
  • ZEHの注意点
  • ZEHに対するオルケアの考え方


– 目次 –

  1. ZEHとは
  2. ZEHのメリットと注意点
  3. オルケアの考え方
  4. コラム:地球にやさしい家づくりの重要性
  5. まとめ




■ZEHとは

ZEH(ゼッチ)は、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略称で、
簡単に言うと「エネルギー消費がゼロになる家」のことを指します。
言葉だけでは分かりにくいと思うので下のイメージ図をご覧下さい。

具体的に言うと、家庭で消費するエネルギーを、

①高断熱によってエネルギーロスを減らす
②省エネ性の高い設備で使用エネルギー自体を減らす
③太陽光発電などでエネルギーを創り出す


この3つによって消費するエネルギーを「差し引き0」にする家のことです。


■ZEHのメリットと注意点

消費エネルギーを0にできると聞くと、
「ZEHの家は次世代の高性能住宅なんだ」「ZEHの家は快適そう」といったなんとなくのイメージが湧いてくると思います。

実際、ZEHのメリットは主に以下の3つがあると言われています。

  • 快適性の良い家になる
  • 光熱費を抑えられる
  • ヒートショックを防ぐ効果がある

※ヒートショックについての記事はこちら 八ヶ岳で求められる住宅性能 ー断熱性能ー

しかしここで注意すべき点があります。
それは、ZEH = 快適な高性能住宅とは限らない ということです。

その理由について、ZEHの要件からご説明します。

[ ZEHの要件 ]

ZEHと認められるには次の①~④を全て満たす必要があります。

①:外皮の断熱性能基準(例:山梨3地域 Ua値≦0.5[W/㎡k])
②:一次エネルギー消費量を省エネ基準から20%以上削減
③:再生可能エネルギーの導入(例:太陽光発電)
④:①~③により一次エネルギー消費量を100%以上削減

ここで着目すべきポイントは①です。
外皮とは外壁、屋根、窓、床下などの部分のことで、
断熱性能を示すUa値がZEH基準の地域別で定められた値をクリアしている必要があります。

※Ua値についての記事はこちら 【住宅性能の要】Q値・Ua値・C値で建築を見る重要性

重要なのは、住宅性能に関して断熱性能のみが要件となっていて、
気密性能や通気性能などは要件に入っていない
ということです。
つまり、理論上は例え気密性能や通気性能が悪くても要件さえ満たしていればZEH住宅となり得ます。
「ZEH = 高性能住宅とは限らない」とはこういうことです。

以前の記事で解説していますが、オルケアの建築エリアでは気密性能や通気性能も重要であり、
これらは高性能住宅と呼ぶのに欠かせない要素だと思います。
また、ZEHで求められている断熱基準は八ヶ岳では足りないレベルです。
ZEHだからといって安易に高性能住宅だと思い込まないように気をつけましょう。

▼気密性能の記事はこちら 八ヶ岳で求められる住宅性能 ー気密性能ー

▼通気性能の記事はこちら 八ヶ岳で求められる住宅性能 ー躯体内の通気ー

また、もう一つ考えなければいけないのが③の再生可能エネルギーについてです。
ZEH住宅の大半は再生可能エネルギーとして太陽光発電パネルを採用しています。
しかしながら太陽光パネルは様々な課題があります。

まず、防災的な懸念があります。
太陽光発電パネルは太陽が出ている間は、ケーブルを切ってもパネル自体は発電しています。
そこで火災が起きた場合、放水によって新たな発火の危険性や消防士さんが感電してしまう恐れがあります。
実際に消防活動に影響が出ていると言われており、
八ヶ岳の消防を担当する峡北消防からも、放水に工夫をしなくてはならないとの意見も出ています。

また、天災の懸念もあります。
2022年、北関東では雹災(ひょうさい)が相次ぎ、ガラス素材である太陽光パネルの破損も多数報告されています。
また、屋根材と発電パネルとの間には隙間がありますが、竜巻など突風への対応力は未知数ですし、
八ヶ岳では落雷が多いため落雷による太陽光発電機器の破損リスクも高くなります。

その他にも発電量が気象によって左右される、設置コストが高いなどの課題があります。


■オルケアの考え方

オルケアでは「太陽光発電などの発電性能で、建物本体の性能を誤魔化さない」という考え方をもっています。
太陽光発電はあくまで発電の性能であり、太陽光発電がついているからといって建物性能が良いとは限りません。

たしかに太陽光発電はCO2を排出しないので環境にやさしいエコな再生可能エネルギーですが、
オルケアではまずは建物の基本性能を徹底的に追求し、
太陽光発電などの再生可能エネルギーはその後の選択肢という考え方です。

このような考え方から、オルケアでは建物の基本性能を基準以上に確保し、
太陽光発電に頼らずとも少ないエネルギーで快適に暮らす家づくりを基本としています。


■コラム:地球にやさしい家づくりの重要性

住宅性能は「暮らしやすさ」という見方だけでなく地球環境を守るという観点も大事です。

今、日本では「脱炭素社会の実現」を目指しています。
パリ協定(2020年以降の気候変動問題に関する国際的な枠組み)が2015年に採択され、
温室効果ガスの主要排出国を含む多くの国が参加しました。
このパリ協定を受けて日本でも様々な政策が検討・推進されています。

日本の当初の目標は2030年までに温室効果ガスの排出を2013年度比で26%削減するというものでしたが、
2021年4月に開かれた米国主催の気候サミットにて、当時の菅内閣総理大臣が
「2030年度に温室効果ガスを2013年度から46%削減することを目指す。さらに、50%の高みに向けて、挑戦を続けていく」
という決意表明を世界に向けて宣言しています。

これは、これまでの2030年度の温室効果ガス削減目標を大幅に引き上げることを意味しており、
今後の温室効果ガス削減に関する取り組みがさらに重要性を増していると言えます。

私達の業界に関する「住宅」は、日本のエネルギー消費量の14%*を占めています。
エネルギー消費と聞くと企業や工場を思い浮かべがちですが、住宅も見逃せません。
今は「省エネ住宅以外は原則建てられない」という時代になってきており、住宅のエネルギー消費を抑えることが求められています。

[参照]:経済産業省 自然エネルギー庁 令和2年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2021)



■まとめ

  • ZEHとは、家庭でのエネルギー消費を差し引き0にする住宅のこと
  • ZEHだからといって高性能住宅とは限らない
  • オルケアではZEHではない方法でZEH以上の高性能住宅を建てている

ZEHの本質は「エネルギーロスを減らし、地球環境的にも家計的にも優しい家を作ること」だと思います。
この考え自体は素晴らしく、推進されるべきだと思いますが、
構造や防災、住宅性能の観点から考えるとZEHは絶対的な正解では無いと思います。

ZEHは目的ではなく、あくまで手段です。

「エネルギーロスを減らし、地球環境的にも家計的にも優しい家を作ること」という
本質的な目的を達成させる為の手段として、オルケアではZEHではなく、
気密性や通気性なども考え抜いた高性能な家づくりを行なっています。

住宅性能に関する内容は本連載にてまとめていますので、是非ご覧下さい。

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オルケアは、八ヶ岳という非常に寒さの厳しい地域であっても、ZEH基準以上の高性能住宅を建てることが可能です。
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