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緊迫する日本の木材市場

普段、こういった深刻な話はブログで扱わないようにしているのですが、今回ばかりは構造的な大きなうねりになっていくと思いますので、取り上げます。

3月頃から、日本の住宅向け木材市場が破綻状態となっています。
日本経済新聞等で、幾つか記事になっているので、ご存じの方も多いと思いますが、住宅向けの輸入材の入港が激減し、日本での住宅向け木材市場が大きく混乱しています。

幾つか要因が重なってしまい、急激な輸入減に結びついている状況です。
1.アメリカで大規模な減税政策によって、空前の住宅着工バブルになっています。その為、2x4ランバー材に代表される北米材が急騰。現在、北米市場での価格は4倍まで上がっています。当然ですが、J-gradeなどという上級材なんぞ、作ってられないのが向こうの状況です。
2.欧州からの集成材が北米向けと中国向けに出荷がシフト。欧州材丸太を中国が2-3月だけで、昨年の半年分購入との情報もあります。スエズ運河通すより、運びやすく、高く購入してくれる所へ出荷になっています。
3.日本国内の需要をまかなえるほど、国内の製材や加工能力は現在ない。
こんな事が重なって、木材需給バランスが大きく崩れています。

オルケアでは、複数のルートからの材供給を受けておりますので、材入手が困難になるほどには至っていません。
しかしながら、金額の上昇と納材までのインターバルがかかる傾向は暫くは不可避の状況です。

アメリカの需要増がいつまで続くのか…日本国内での加工能力upがどのくらいで出来るのか。
多分、輸入材がこれまでのように入ってくるようになるとは思えません。国内材の出番が来たように思います。

2 thoughts on “緊迫する日本の木材市場

  1. 今までもこの様な建築資材不足や値上げの波は過去何度かあったと思います。ビルダーさんは業者さんの手当て以外に、常に資材の価格高騰や供給不足のリスクを背負っています。頑張って下さい。

    但し今回の問題は中国や途上国の買い漁りを考えればパラダイムシフトかもしれません。日本の山には植林した松や杉の原木が豊富にあります(八ヶ岳の山林も含めて)。なんとか工夫して日本の資源を活用する方法を考えて欲しいものです。

    今不足する半導体部品も含めて日本のサプライチェーンを国産化する動きが加速しています。多少のコストアップしても、建設資材についても是非、英知を集めて自給自足を加速して欲しいものです。

    1. 富士見高原の森人さま
      コメントありがとうございます。
      今回ばかりは、尋常じゃない波が来ております。戦後日本の木材市況の中で、ここまでの非常事態はなかったのではと思います。連休明けには、お金を出しても買えない状況に入ると思います。集成材メーカーが各社昨年対比5割減とか7割減の出荷確保が限度…と言っております。残念なことに、国内材での製造能力は、海外の輸入材の波に翻弄され、賄える物が全くなく(国内材での集成材製造は殆ど無いのが現状です)、私共も納材を待ちながらの工期設定にならざるを得ません。
      今回のインパクトは、坪単価にして5万円以上の規模になる可能性があります。もしかしたら、もっといくかもしれません。
      北米の2X4ディメンジョンの相場も異常事態ですよねぇ…頭が痛い毎日です。

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