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寒冷地用エアコンを上手に使う

公開日時:2019年11月25日(5時20分)

日本のエネルギー事情は、この十年で大きく変化しています。原発から再生エネルギー(主に太陽光発電)へのシフトが進み、電力のピークシフトが必要な時間が深夜から好天時の昼間へ変わってきたりしています。その影響で、住宅のエネルギー源をどうするか、大きく影響を受けています。

オルケアでは、灯油の使用は基本的にお奨めしていません。まず、災害時に真っ先にエリア全体で枯渇することが、これまでに2回あったこと。灯油熱源機の寿命が、どうも短くなっていること。最後に、灯油熱源機は水抜きをしても上手くいかない事がよくあること。この3点があって、お奨めしていません。
東日本大震災の時、5年前の大雪の時、両方とも八ヶ岳エリア(特に山梨側)で、灯油の供給が止まり、ガソリンスタンドでも無くなってしまい、入手が困難になりました。ガソリンスタンドも、在庫の価格変動が怖くて、満タンにストックしないようになっている事が大きな要因になっています。

深夜電力制度の廃止および大幅な値上げにより、エコキュートや蓄熱式暖房機のコスト優位性が大きく変わりました。エコキュートは、元々の消費電力が少なく、大きなエネルギーを出すために、まだまだ余力十分ですが、蓄熱式暖房機や電気温水器は厳しいポジションになっています。
『創エネ機器』として、ヒートポンプによる熱源機がもっと普及すると思われましたが、エコキュートとエアコン以外は目立った展開はなくなっています。オルケアでも、一時期ヒートポンプエンジンの暖房熱源機も積極採用していましたが、この数年は新型機もでず、ちょっと下火です。

そんな中、一気に隆盛なのがエアコンです。寒冷地用エアコンとか暖房エアコンといわれて、普通に売られているエアコンとはちょっと違う物です。
普通のエアコンは、外気が氷点下~-5度くらいになると、一気に暖房が効かなくなります。これが、特殊なヒートポンプエンジンを搭載し、-20度とかでも運転ができるようになっているのが寒冷地用エアコンです。
数年前までは、日立と三菱くらいしか、寒冷地用エンジンを持っていなかったのですが、現在は各社が出していて、効率競争が勃発。一気に性能が良くなりました。また、価格も下がってきました。(それでも、普通のエアコンよりは高いです)
普及に拍車をかけたのが、WI-FI対応です。家に居なくても、スマホ経由でon/offや様々な設定ができる様になったのが大きいです。特に山荘では、事前に暖房がかけられることで、到着しても寒くない(オルケアで建築した山荘は、7~10度を保っているので、そこまで冷えていませんが)ので、最近は取り付ける方が急増中。お出かけ先からでもコントロールできるのは嬉しいです。(やっと、床暖房はWI-FIコントロールができる様になってきました)

エアコンは、ヒートポンプエンジンで大気熱を回収しながら運転するために、1000wの電力で3倍以上の3000w以上の熱を取りだして暖房にしてくれます。
そのため、1000w(約860kcal/h)あたりのエネルギー単価が、電気が高くても(26円前後)、発熱は3倍以上出るので、灯油やガスに比べても安くなります。
※参考 1000wあたりのエネルギー単価 電気26円前後(東電の日中) 配達灯油11円前後(北杜市内配達) プロパンガス10円前後(オルケア紹介会社)
従って、ランニングコストでは、有利になります。カタログでは5倍とか出るように数値が出ていますが、八ヶ岳は使用環境が厳しいので3倍強と考えた方が良さそうです。でもエアコンが有利なのが解って戴けますでしょうか。

4 thoughts on “寒冷地用エアコンを上手に使う

  1. いつも大変参考になる情報を有難うございます。
    クルマ関係、PC関係、建築関係いずれも寒冷地観点での考察、参考になります。
    深夜電力制度の廃止の件は、全く存じませんでしたので、参考になりました。
    現在、神奈川県鎌倉市に在住ですが、3年程先の引退を機に安曇野市へ移住する予定です。
    安曇野市は貴社のエリア外なので、自宅の建築をお願いすることは出来ませんが、そちらへ行く機会がありましたら立ち寄らせていただきたいと思います。

    1. 田中辰己 様
      コメントありがとうございます。ネタ切れ、時間切れが多くて、申し訳ないブログですが、ご愛読戴きまして、誠にありがとうございます。
      安曇野市ですか!! 私は、豊科の『いさつ歯科医院』に通っています。もう20年のお付き合いです。雄大な景色とJAZZが流れる診療室で心地よいです。
      是非、いつでもお立ち寄りください。

  2. コスト面では伊藤さんのご指摘の通りですが、やはりエアコンの風よりもパネルヒーターのじんわりした輻射熱の方が遥かに心地よいと思います。更に申し上げれば、手間さえ考えなければ、薪ストーブがベストです。ゆらゆらする炎を見ていると心まで暖まります。最近「手間を掛けて住むことを楽しむ」ことも重要かと考えています。効率性も重要ですが、八ヶ岳では都会と異なった、小さな贅沢をして暮らしを楽しむ、、、そんな事も大切にしたいと思います。勿論、オルケア社の超高気密高断熱住宅が大前提ですが。

    1. 富士見高原の森人さま
      コメントありがとうございます。そりゃもう、輻射熱にかなう物はないです。あの、遠赤外線の心地よさは堪りません!!

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