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(長野県 富士見町)

柿(長野県 富士見町)
季節のお便り 2021年9月・10月

『里古りて柿の木持たぬ家もなし』芭蕉
八ヶ岳では『生り物 1000m』、標高 1000m 以上では木に実が生らないと言われています。
それでも秋になれば旧村の家々の庭先の柿の木がたわわに実をつけます。ほとんどが渋柿ですが、渋さえ抜ければ甘柿の数倍の糖度になります。渋抜きには『樽市』『さわし柿』等ありますが、何といっても、軒先にすだれ状に干す『吊るし柿』は日本の秋の風物詩ですね。

正岡子規の有名な『柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺』。
これには元歌があったと言われています。子規が発表する2ヶ月前、友人の夏目漱石が発表していた『鐘つけば銀杏散るなり建長寺』だそうです。

穏やかな秋になることを祈って。