公開日時:2017年09月10日(5時31分)
日産のリーフの発表、ジャガーやボルボといった欧州車の列強に相次ぐ『脱内燃機関発表』が相次ぎ、一気にEVへ行くのか…と言うような流れを感じています。
でも、ジャガーやボルボの発表を見る限り、よく読むとハイブリッドも有りなんです。完全EV化とはひと言も触れていません。(ネット上の見出しには『全てEVへ』等といい加減な表記が目立っています)なので、『完全なる脱内燃機関』ではないんです。電池どうすんの??と思っていましたが、ここはやっぱりね…といった所です。
今回のリーフですが、40kwhへバッテリー容量拡大(初期24kwh、後期30kwh)と、電費改良で航続距離最大400kmと言われていますが、実質は200km程度かと思われます。実車が出て来て、東京へストレス無く行けるようであれば、やっと『使えるレベル』になってきたと言えるでしょう。ただ、電気自動車は走ることよりエアコンが大敵です。これが電気を食いまくるので、八ヶ岳では結構な足かせです。特に冬のヒーターは大きな負担となるようです。
今回、モーターの出力アップも大きな改良点です。馬力では150馬力ですが、トルクは320n・mと3000ccクラス以上のトルクを発生するようで、これは強大です。電気モーターですから、回転数に関係なく、常時このトルクが発生しているので、上り坂などは俊足が期待出来ます。
これから暫くは、色々な方式が出てくると思います。日産のノート e-POWERのように、エンジンで発電し、モーターで駆動する車。(BMWのi3レンジエクステンダーなどもこの手ですね。マツダも研究中と噂があります)リーフのように完全なEVで勝負してくる車。プリウスの様なハイブリッド。
車を買う側も、自分の利用環境に最適な仕組みを使った車選びが重要になっています。同じハイブリッドでも、考え方や想定される利用環境で選択が変わってきます。アクアやスバルやスズキが採用している電池容量の小さいハイブリッドは、平坦地での短距離移動や、ストップ&ゴーが多い環境に適しています。八ヶ岳では、上り坂を登り切れずに電池が無くなるため、余り効果的ではありません。一方で、日産のスカイライン等のハイブリッドは電池容量が大きく、高速での長距離移動や、八ヶ岳などでの利用に適しています。クリーンディーゼルは、1回乗ると最低でも数キロ、10km以上の移動が多い方向けです。近距離の送り迎えなどが多い方には全く不向きで、車の調子が悪くなってしまいます。
EVはその点では、オールラウンダーですが、航続距離がネックでした。今回の新型で、どのように変わるのか…要注目です。