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八ヶ岳の良いところは、人の優しさと親しみやすさだと思う

昔からキャンプが大好きで、毎月のようにキャンプに出かけていたというM様。ご趣味とアウトドアの拠点として八ヶ岳に別荘を建てました。自然を身近に感じられるこだわりの山荘。毎週末を八ヶ岳で過ごす二拠点生活を楽しんでいます。別荘を建てることになった経緯や今後の計画、八ヶ岳での暮らしについてお話しを伺いました。

※凡例

お施主様への質問

  お施主様のお話

聞き手のコメント・感想・注釈


若い頃から事業を起こし、飲食・アパレル・通販・通信など、様々なビジネスを手掛けてきたM様。その好奇心・探究心はお仕事のみならず、趣味の世界にも。特にのめり込んだのがキャンプでした。

八ヶ岳に別荘を建てたきっかけについてお聞かせ下さい。 

昔からキャンプが特に好きで、もう二十数年くらいやっているかな。多いときだと1年に12回〜15回くらいキャンプに行っていました。キャンプも含め他の趣味もそうなんだけど、好きになるとどんどんのめり込むタイプで、いろいろな道具が欲しくなる。あのテントかっこいいなとか、あの道具を使ってみたいなとか。ゴルフとか、カメラもそうなんですけど、モノや道具が好きなんです。質感・マテリアル、徹底的に工夫された機能とか、その道具に触れて使ってみたくなる。なんでも道具から入る方なんですよね。

その気持ち、とても分かります。

キャンプ道具がどんどん増えて行って、大荷物になってね。家に収まりきらないから、コンテナを借りて保管するようになって。そうなるとだんだん、荷物を準備してキャンプに行くのが大変になってきた。それで、キャンプ場の近くや自然の中に、家を建てたいと考えるようになりました。最初のきっかけはキャンプですね。

もうひとつ、別荘を建てることにした出来事がありました。

別荘の検討を始めたのは2010年頃でしたが、その直後に東日本大震災がありました。見たこともないような巨大で黒い津波が、東北の沿岸部を次々に飲み込んでいく様子がリアルタイムで報道されて。原発事故も引き起こされてしまい、国全体が大きく揺さぶられた。東京も大混乱の中にありました。

震災が起こったことが、もうひとつの家を持つことを、決定的に後押ししたとおっしゃいます。

またいつこういう事態が起こるかわからないですよね。地震だけじゃない、異常気象による災害が各地で起きていますから。東京だって例外じゃない。一箇所だけに住んでいるのは危険だなと考えるようになりました。当時は子供が生まれたばかりだったから、「万が一のときの備え」にもなると考えました。検討のきっかけは「キャンプ」でしたが、こちらに家を建てることに「決めた」きっかけは震災でした。

八ヶ岳を選んだのにはいくつか理由がありました。

最初から八ヶ岳で探していたわけじゃないんです。何人かの友人に相談して、その中で「八ヶ岳」という場所が挙がりました。東京からのアクセスがとても良いので、行き来しやすいことがまずポイントでした。調べていると、この辺りは岩盤がしっかりしていて、地震や豪雨などの災害に比較的強いことも分かってきました。冬場はかなり冷え込みますが、斜面の南側にあるここ(原村)は日照時間も長いから、冬の寒さも少し和らぐかなと思いました。

土地選びには、他にもいろいろな視点がありました。

原村あたりは、農業が盛んなんです。セロリが有名で、全国に出荷されるセロリの7割〜8割は原村のもの。しっかりした経済基盤があって行政も潤っている地域です。このあたりは別荘地で、ほとんどの人が東京や神奈川との二拠点生活を送っています。僕たちもそのつもりだったけれど、ちょうど子供が小学校に入るタイミングだったんですよね。テレビやゲームよりも、自然の中で遊ばせたかった。虫を採ったり、花を摘んだり。それならもうこっちに住んだ方が良いなと考えて、妻と子供はこちらに移りました。住むなら尚更、地域の経済や行政の安定は重要です。

ご一家は、お子さんの小学校入学の時期に合わせ、八ヶ岳へ移住しました。M様の仕事の拠点は東京にあるため、平日は東京・週末は八ヶ岳の二拠点生活を送っています。

金曜日の夜にこっちに来て、週末を家族と過ごして、月曜日の朝に東京に戻る、という感じです。今どきインターネットがあればどこでも仕事はできますから、少し長くこちらにいて仕事をすることもあります。妻は、実際にこっちで仕事をしてくれています。二拠点というと何かと面倒があるように聞こえるかもしれませんが、生活の面でも仕事の面でも不都合なことは全然ないですし、環境の良い場所で暮らすことができます。今の生活がとても気に入っています。

八ヶ岳南麓の、魅力はなんでしょうか? 

たくさんあるけれど、まず挙げるとしたら「人」かな。こっちで暮らすようになって、「人」が優しいし人間味があるなって感じます。コンビニとかって、どちらかというと機械的な接客という印象があるじゃないですか。でもこちらは、コンビニの店員さんも優しい。例えば道を聞いたりするとね、レジに人が並んていても、奥から地図を持ってきてくれて丁寧に説明してくれる。並んでいる人もぜんぜん嫌な顔をしないし。

都会だったら、ちょっと迷惑がられるかもしれません。

そうやって親切にされると、こちらも優しく接したくなりますよね。八ヶ岳では、道路も譲り合いが基本で、車を運転していてもイライラすることが全くない。こっちにいるとね、イライラしたり怒ったりすることがないんです。それは、人がみな優しいから、つまり地域の人柄が良いからだと思っています。

都会との比較で、もうひとつのお話が印象的でした。

この場所からは、最寄りのコンビニまで車で10分弱。東京に比べると「不便」かもしれません。でもたった10分走れば、コンビニだってスーパーだってあるし、大体なんでも揃います。便利な場所や、賑やかな場所へはいつでも簡単に行けるんです。でも逆は難しい。ここに住んでいると本当に静かで、自然の営みを肌に感じることができます。朝起きてみると鳥の鳴き声や、雨音だったり、風が吹く音だったり、自然の音に包まれていて、人工的な音や他の人の声は聞こえない。逆に自分たちの生活音がうるさいくらい。そういう静かな自然の中で生活できることはとても幸せで、貴重なことだと感じています。

八ヶ岳の日々の暮らしの中で、楽しみにしていることを教えてください。

やっぱりキャンプですね。この敷地全体がキャンプ場だと思ってますから。普段は庭にテントを建てて、テーブルや道具を出して料理をします。道具もすぐそこに入っているから、ちょっと出して、すぐ使える。忘れ物とかもない。土砂降りになったら家に入ればいいですから、気が楽ですよね。純粋にゆっくりと、思う存分キャンプを楽しめる。

晴れた日にはテントを貼り、バーベキューを楽しみます。

キャンパーにとっては夢のような場所です。

家族ももちろん今の生活を気に入っています。子供にとっては特に良かったんじゃないかな。東京にいると、いろいろな誘惑や刺激があるじゃないですか。ゲームやテレビ、YOUTUBEとかね。でも、そういったものが子供の教育と発達に良いかというと、疑問なんです。うちの子はこっちに来てから、虫網を持って外を走り回ったり、花を摘んだり、とにかく外で遊ぶようになりました。小学校の友達も、そうやって遊びます。そういう遊びの方が、創意工夫を生むと思うんです。あの虫はどこにいるのかなとか、どうやって捕まえようとか、どういう風に花を摘んで、どう並べようだとか。子供が一番、楽しんでいるかもしれませんね。

この日は天気も良かったので、インタビューの間中、お子さんはお庭を駆け回って遊んでいました。

あとは、ゴルフも大好きなんです。いいゴルフ場がたくさんありますから、東京から友達がきてもいろいろなコースを回れるし、飽きることがない。それから、次にやりたいと思っているのは登山です。周りにいっぱい山がありますから。登山にもいろいろな道具があって…

と、ここでいったんお話を留めます。

いや、だめだめ、また道具がいっぱいになってしまうから。ここの倉庫も、キャンプ道具でいっぱいになっているし、東京にももう半分くらい置いてあるんですよ。

キャンプ道具収納のために作った倉庫。十分に大きなスペースですが、もうこれ以上は入りません。

でも、登山はやってみたいって、ずっと思っています。八ヶ岳ですからね。(オルケアの)内山くんが登山をやるから、今度一緒に行こうって、ちょうど話していたところなんですよ。

オルケアで現場監督を務める内山も、この日は一緒にM様のお宅に来ていました。「誤ってフローリングを傷つけてしまったので、どのように修理したらよいか見て欲しい」と奥様からご連絡をいただいたからです。

内山くんには、たまに遊びに来てもらって、庭でバーベキューをしたりね。暮らしのことやビジネスのことなんかを、情報交換したり。今日みたいにちょっとした困りごとでも、すぐに来てくれるので助かっています。

暮らし始めてからが本当のお付き合いだというのは、オルケアが大事にしている考え方の一つです。こうしてお付き合いさせて頂けるのは、とても光栄なことです。

現在のお住まいについて、気に入っている部分を教えてください。

基本的には、全部というか全体を気に入ってます。表のデッキも、サンルームも、キッチンも。キャンプをする庭ももちろんですし、家具も間取りも細かい部分も全部ですね。夏はどんなに暑い日でも、家の中は涼しいんですよね。エアコンもつけず窓を開けてなくても、家の中が涼しい。冬も、家の中は十分に暖かいです。そのあたりは、オルケアさんの建築ですから、ちゃんとした性能ですし、信頼してお任せできました。

この土地に決めたあと、おおまかなプランをM様がラフとして作ったそうです。

僕が作ったラフを、諸角さんがアレンジしてくださったんですけど、そのアレンジ力というか、ひとつひとつの提案のクオリティがとても高いものでした。だから全体的にすごく満足しているし、実際に住んでみて土地・建物どちらも正解だったなと感じています。ただ、強いていうなら…

実際に家を建てて頂いたオーナー様の、失敗談や後悔した点などを伺い掲載することも、このインタビューの役割のひとつです。

もうちょっと専門家の意見を聞けば良かったなと思う部分はあります。最初から僕がラフを作ってしまっていたから、それに縛られてしまったというか。色々と勉強して考えたとはいえ、建築は素人ですから。僕が「こう、これしかない」と思い込んでいたプランを、その出発点のところで修正する余裕があれば良かったかな。

具体的にお伺いしました。

例えば、屋根の向きとかですね。ソーラーパネルを付けようと最初から決めていたんです。だから、南側に屋根を向けて、そこにソーラーパネルを置くという前提でお願いしてしまった。日当たりや風向きのことを考えると、もしかしたら屋根の向きは逆だったかもしれない。最終的に何が正解だったかは分からないですが、最初から決め込んでしまった分、可能性を狭めてしまったのではないかと思うことがあります。

家づくりは、とてもタイトなスケジュールの中で進行しました。

子供の小学校入学という予定が決まっていたから、オルケアさんにお願いしてから引き渡しまではタイトでした。その中で、抜群のスピード感で対応してもらいました。結果として、とても満足できる住まいができたんですが、タイトだったという印象が「たら、れば」を考えてしまう理由かもしれませんね。

これから八ヶ岳に家を建てようと計画している方に対し、何かアドバイスはありますか?

土地を選ぶときはなるべくその場所に泊まってみた方がいいと思います。少なくとも夏と冬、できればそれ以外の季節にも。実際に泊まって、気温とか日当たりの1日の変化を、季節ごとに確認した方が良いと思います。土地の形状も重要です。斜面があるならその活用の仕方とか、必要なら造成するとか、そういったことは専門家や知識のある人にちゃんと話を聞くべきです。

もうひとつ、付け加えて下さいました。

あとは、一緒に家づくりを楽しめる建築会社さんとご一緒することも大事です。要望をちゃんと理解してくれて、的確な提案がもらえれば、どんどん家づくりが楽しくなりますよね。新しいアイデアが生まれたり、一緒になにか工夫をしたり。スピード感も重要です。逆に、良い提案がもらえなかったり、ひとつひとつの決め事がスムーズにやりとりできないと、家づくりが楽しくなくなってしまう。それはとても残念なことだし、そうなるときっと満足できる家ができない。だから家づくりは楽しみながらやるのが鉄則だと思います。

家づくりを楽しみながら、ご家族にとって最高のお住まいを建て、八ヶ岳での生活を満喫するM様。またお会いした時に、新しいご趣味の話を伺うのが楽しみです。

※当インタビューは2019年8月に行われました。文章・写真は全てお施主様のご承諾を頂いた上で掲載させて頂いています。