ネムノキあれこれ———-
マメ科のこの木は夜になると葉が閉じてしまうので、眠の木から来たのはよく知られている話です。我が家でも十数年前に植えたのですが、今では巨木になり、落葉が屋根を傷めるので少々困っています。それでも可愛らしい花は香りもあり、八ヶ岳では7月から8月に掛けて、深緑の山々にピンクの霞が掛かったように見えて気持ちを和ませてくれます。
今回は、美智子皇后陛下が高校生の時に作詞された歌をご紹介させて頂きます。
ねんねの眠りの木 そっとゆすった その枝に
遠い昔の 夜(よ)の調べ ねんねの ねむの木 子守歌
薄紅(うすくれない)の 花の咲く ねむの木蔭(こかげ)で ふと聞いた
小さなささやき ねむの声 ねんね ねんねと 歌ってた
故里(ふるさと)の夜(よ)の ねむの木は 今日も歌って いるでしょか
あの日の夜(よる)の ささやきを ねむの木 ねんねの木 子守歌