お問い合わせ 事例紹介

お酒は出せば良いってモンじゃ無いと思うこの頃

最近、八ヶ岳方面の飲食店情報が少なくて、申し訳無いな…と思うこの頃です。
本ブログでは、基本的に何でも出しちゃうのは避けていて『これはお奨め出来る!!』と言う物だけを出すようにしています。
なので、中々ネタにならないのが実情でして…
八ヶ岳に限らず、自分が好きな店7割、新規開拓3割位の感じで、行ったことない店にも顔を出すようにしているのですが…

そんな中、最近目につくのがお酒に関して『入手困難な…』『貴重な…』とか、プレミアム物ばかり…というお店がやたらと多くなったように思います。
お料理は秀逸なのに、お酒のラインナップがこれでは…とご紹介をせずにいるお店だけでも、八ヶ岳エリアだけで片手に余る状態。
お酒は嗜好品ですし、好みが分かれる物なので、余りとやかく言う物ではないと、私自身もその業界で仕事していただけに強く思うのですが、余りにアンバランスが目立つ様になったと思います。
お店側も、余り量が出なくなった酒類を、単価の高い物にしてプレミアム感で金額アップを…と言う思惑もあるのでしょうけど、チョット異常だと思うのです。

一例を挙げますと、コースは7000円くらいで、かなり良い線を行くお店なのですが、ワインが最低ラインで1本8000円位から。
メインストームは1万円台半ば。2~3万もずらり…というお店。チョット違うでしょ…と思わざるを得ないんです。
ワインの価格は円安で上がっている状況ですが、8000円と言えばかなりの上級ワインの価格帯です。
もう少しベーシックな物を置いて欲しい所ですし、本当にその価格帯のワインが合うと思っていらっしゃるならば、ペアリングで出して戴きたい位です。
しかも、ビールに至っては、かなり個性的なクラフト物ばかりだったりして。330mlで1200円とかする物しかない。

あと、ここ最近多いのが『ウチはナチュールなんで…』で、それしか置いていないお店。
ナチュールを否定するわけではないですが、あくまでワインの一つのジャンルだと思うのです。
推しなら解るけど、オンリーはどうかと思うのです。
それはお店の考えかもしれないけど、お酒はあくまで食事を盛り上げる物であって、門戸を狭める物になってはイカンと思うのですよね…

和食系でも、お料理の内容はレベル高いのですが、日本酒のラインナップが新政とか九平次のような物ばかり。
当然ですがグラスが安くても2000円とかするわけです。しかも冷酒のみ。
焼酎だって、兼八とか佐藤の黒とか…チョイと違わないか??と思うわけです。
お料理は数千円なんですが、お酒だけで1万円の世界です。

お好きな方用に、そういった高額路線の物や個性的な物があるのは良いと思うのです。
私だって、松本に行けば、偶に賀茂鶴ゴールド呑みますもの。(スマホに金箔の桜が増えています)
でもね、バランスが有るだろうに…と思うわけです。

一般的な物でも、プロの手に掛かれば激変する物もあります。
その傾向が強いのが、生ビールと熱燗です。
広島に『ビールスタンド重富』と言う店があります。繁華街の中と駅ビルにあるのですが、一般的な銘柄の生ビールがここまで美味しくなるか!!と思わせます。
7月20日21日には高尾山のビアガーデンに来られて、ビアテンダーをされるそうです。是非、一度味わってみて下さい。
銀座の日産ショールーム地下にあるsapporoビールTheBARも、重富さんが指導されています。(チョット味わい違うけど)
食事とこのレベルのビールが味わえるのは、飛騨高山の『久右ェ門』とか、本当に幾つかしか知りません。

熱燗も、温度の上げ方、提供温度をそのお酒ごとに把握した方がつけると、これまた激変します。
八ヶ岳でも、湯煎の酒燗機をおいて、頑張っているお店があって、『さのすけ』『心粋』『BENCH』等が出しています。
静岡に行くともっと多くのお店が、お燗に拘っていらっしゃいます。解りやすいのが鳥取の酒屋さんのホームページです。ここに出ているお店は、ほぼ間違いは無いと思います。
松本でも『しづか』『深酒』『厨 十兵衛』『SAKE PUB』等など、何軒もあります。

八ヶ岳エリアの飲食店も、『これは他ではないやろ』で出すのでは無く、『これがプロの選択と技よ』で出る様になれば、数段レベルアップするように思います。紹介できるお店も増えるのにな…

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です