先例に学ぶ八ヶ岳「土地探しの具体例」と「土地探しのポイント」
それでは八ヶ岳での土地探しのお客様達の事例を挙げて、ご一緒に検討してみましょう。
八ヶ岳で4組のお客様達の事例をご紹介します。それぞれの土地探しのポイントはおおよそ以下のようなものでした。
- Aさん:分譲地のような規格型の土地はあまり好きではないので、周りに定住の家や別荘が少ない所を探しているのですが
- Bさん:山の眺望が良く日当たりの良い所、そう富士山と甲斐駒ケ岳の眺望!
- Cさん:傾斜が少なく、家庭菜園や庭作りが出来る所が良いなー
- Dさん:子供が小さいので学校・病院・スーパーの側が良いのですが
Aさんの土地条件「分譲地ではないところ」に関する考察
「分譲地でない」、この希望条件から参考になる考え方は、「単独地」か「分譲地」かと言う選択です。以下に両者の長所短所をざっと並べてみましょう。
土地が「単独地」派のお客様達の事例と主張
- 1. 折角、都会から離れてやって来たのに、分譲地の様な周りに同じような家や別荘が建築され、ご近所付き合いをするなんて面倒。
- 2. 単独地は周りに気兼ねしないで、趣味のオーディオや楽器演奏を楽しめるし、隣家の明かりを気にしなくて良いので星を楽しむことが出来る。
- 3. 八ヶ岳は広めの単独地の土地が比較的安価で手に入りやすいので、自分で樹木を植え庭作りをしたり、小屋を建築したり、土地そのものと遊んで暮らす等々。
単独地で留意するポイントは周辺の土地開発、水、消防、保安林、雪
確かに「単独地」の良さがありますね。ただ私の経験から以下の様な具体例が考えられますので、我々オルケアの調査の時同様に、土地探しの際先ず不動産屋さんに以下の様な質問をされて確認しては如何でしょうか?
Q-1:周辺の土地の状況・開発の具体例: 周辺の土地はどのような大きさで、所有者の状況はどうなっているのでしょうか?
これを知るために、周辺の土地の形状と地番が記載されている公図と土地の登記簿謄本である程度の推測が出来ます。例えば、周辺に細かく分筆されたような土地が多い場合は、かつて又は将来、周辺土地が開発されていく可能性があります。
周辺が大きな土地ばかりであっても、大規模な開発の計画がないか?又は過去にそのような計画はなかったでしょうか?開発例としては、太陽光発電、宅地分譲地、電波塔、養鶏場、ドッグラン、ゴミ焼却施設、道路(高速道路)等の計画等々があります。
Q-2:水についての具体例:水道・井戸・工事後生活への影響は?
水道は井戸?上水道の本管はどこから引き込む?水圧が十分有る?接続工事後の道路復旧の行政指導はどの範囲?不動産屋さんが入れば、水道の問題はクリアしていると思いますが、水圧は新規に家が増えると夕飯時にシャワーが細くなる等の思わぬ問題が発生することがあります。又、本管に接続後は道路の補修が必要ですが、全面補修か部分補修かもチェックポイントです。
Q-3:消防の体制はどうなるのか?:具体例として消火の水源はどのようなものか?或いは消火栓は何処にあるのか?
八ヶ岳では永住・別荘で火事が起こった際、消防署が駆けつける迄は、自衛団としての消防団が助けてくれますが、その距離はどの位ですか?消防水源も、私の家などは近くの川をせき止めて、そこを臨時の消火用貯水槽としてポンプアップする計画です。
Q-4:希望の土地に林があったら? :ポイントは登記簿謄本に載っていない保安林指定地域はないか?
八ヶ岳では登記簿上に記載されない防風保安林などもありますので、希望の土地を購入後、家が建築出来ないケースもまれにあります。
Q-5:八ヶ岳での土地探しは雪の事も考慮! 大雪時の体制は?
八ヶ岳では地域によって雪の量も異なります。大雪の時はいつ誰が除雪に来てくれるのか?或いは除雪道路迄の除雪作業は年齢と共に重労働の度合いがまします。幹線へ出る距離を知っておく事や希望の土地へどんな進入路でどんな配置で家を建築するか?特に単独地においては土地探しの大切なポイントです。