八ヶ岳での土地探し:4組のお客様達の事例をご紹介
土地探し、3組目のお客様のCさんの土地条件は「平坦地」、「家庭菜園」に対する考察。ポイントは「平らな土地」、「地盤」、「傾斜」、「基礎」、「庭」。こちらを踏まえてお読みください。
Cさんの土地条件「平坦地」「家庭菜園」に関する考察1
人の目がアテにならない八ヶ岳の「平らな土地」
平らな土地と聞いて想起するのが、『人の目がアテにならない』と実感する八ヶ岳の土地の目測による高低差です。前述のように八ヶ岳南麓の標高1000m付近の標準的な勾配は、10㍍南へ行くと60センチ程下がるものです。
敷地の中でほぼ平らな土地ですねと感想を仰る方に、高低差をお知らせすると殆どビックリされます。敷地の上端(多分北端)から、例えば25㍍先の下端(南端)までの高低差は南北に25㍍の距離があれば、土地の高低差は約1.5㍍から少し傾斜の強いところで2㍍位あるのです。
昔、農家があった土地や農地転用許可後の田畑の土地などは確かに平らですが、盛り土の可能性もあり、軟弱地盤の可能性もありますので、予め地盤調査をしておく方が良いでしょう。
土地購入前には、予め是非「地盤調査」を!
地盤に関しては、別途「地盤調査と地盤改良工事について」で詳細にご説明しますが、土地購入前には是非調査をお奨めします。調査費用は一般的に5ポイントで3万円~3.5万円程度だと思います。
軟弱地盤であれば、建築物の大きさによって、地盤改良費に60万~120万位は掛かりますし、地盤改良が不要でも、地盤の固い建築物の重さに堪える支持層まで到達する深い基礎になれば、地盤改良費と同等かそれ以上のコストが掛かる可能性があります。安いと思って購入した土地がいざ利用を考えて調査してから余分なお金の掛かる土地になる可能性がありますので気を付けて下さい。
八ヶ岳で造成した土地かどうかの判断は?
造成した土地かどうかの判断として一番簡単なのは、周辺土地の傾斜と同じかどうか確認することでしょう。私が八ヶ岳で体験した驚くべき手口で土地を化けさせた例を一つご紹介しましょう。
それは私がいつも通る道の側のそこだけ傾斜の強い土地がありました。ある日、そこにコンクリ片などの建築残材が投棄されて行きました。それから暫く経って、今度は肥沃な農業用の土を客土してほぼ平らな土地に仕上げていったのです。
驚いたのはその後です。その翌年、今度は大きめの広葉樹を敷地に植樹しはじめたのです。周辺の土地と比べて不自然に平らな土地ですが、大きな木が育っているから昔からこういう土地だったのだろうと判断させる為の大胆な手口だったのだろうと思います。平らな土地は使い勝手が良いのですが、山で平らは返っておかしいと思って調査するようにしましょう。