今年のお盆休みは8/10から8/18迄の大型連休となった方もいらっしゃったでしょう。
東京に住んでいたころはお盆と言えば7月でした。30年前に八ヶ岳に移住してからはお盆は8月。なんで所によってお盆の時期が違うんだろう?今日はお盆について色々調べてみました。
今更ですが、お盆の意味とは、ご先祖の霊に報恩感謝の気持ちを表してご供養する期間だと思います。古くは日本最古の女性天皇である推古天皇の時にお盆の行事が行われたそうです。西暦606年だったそうで、今から1400年以上も前から行われているんですね。
お盆の由来は、お釈迦様のお弟子さんである目連尊者のお母さんが成仏できないでいた為、お釈迦様の教えに従い、目連が夏の修行を終えたご僧侶達に沢山のお供え物をしてお母さんを成仏させたという逸話から来ているようで、それが旧暦の7月15日頃だったようです。
正式な呼び名は盂蘭盆会(うらぼんえ)で、略して『お盆』と言うようになったとのころ。旧暦の7月15日前後をそのまま現代に取り入れた地域と、新暦ベースで8月15日前後とした地域が出来て二通りになったとのこと。特に農業が主産業だった時代や今も農業がベースの地域は7月では忙しすぎるので8月が主流になりました。
私が可愛らしいなと思うのは、キュウリやナスに箸を4本立てて動物に見立てたり、ホウヅキや提灯を飾ったりする習わしです。キュウリは馬を表し、ご先祖の霊が早くこちらの世界に戻って来て頂き、お帰りは牛に見立てたナスに乗ってゆっくりお帰り頂くという発想からだそうです。またホウヅキや提灯をぶら下げるのは、肉体がなくなった魂が中身のないホウヅキや提灯の中で過ごして頂くためとか。目に見えないものを大切にする日本人の心はこういう事からも育まれていくのでしょうね。
東京オリンピックを翌年に控え、『おもてなし』の気持ちを大切と言われますが、形ではなく目に見えない相手の心を慮ってする所作はとても美しいものだと思います。