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寒冷地での吹抜ダメは過去の話

オルケアの事務所は、全面吹抜で2階と空間が繋がっています。
シーリングファンやサーキュレーターはありません。
でも、真冬でも足元が冷えることもありません。
1階・2階での温度差もごく僅かで、体感することはほぼありません。
温度計で計っても1度の差も出ません。

この様な不思議な空間が実現できるのはどうしてか…建物の気密性能が重要な役割を果たしています。
オルケアの建物では、この十数年間の施工全棟で気密検査を実施しています。
途中、工法などが変わって数値に変動がありますが、C値という気密を表す数値では、おおよそ平均でC=0.5前後を出しています。
C=1.0を切ってくると、室内環境に変化が出始め、足元が冷えなくなってきます。
24時間換気も設計通りに機能を始めて、空気の流れが出てきます。(C=2.0位だと、殆ど給気口から空気が入ってきません)

現在、国の基準では気密基準の推奨基準などはありませんが、平成25年までの基準では本州ではC=5.0以下、北海道ではC=2.0以下が高気密住宅の基準になっていました。
しかしながら、その数値では高気密と言える物ではなく、24時間換気ですら、ほぼ隙間風で動いている状態である事が、北方建築総合研究所(北総研)の実験などで明らかになっています。
オルケアでも、当時北海道で必要であろう…と言われていたC=1.0以下を出すために、色々な部材や工法を検討し、気密性能向上に努めてきました。

気密性能だけを言えば、ウレタン吹付断熱工法が一番手っ取り早く気密性能を出すことが出来ます。
しかしながら、厚み当たりの断熱性能が余り高くない事や、解体時の分別がほぼ不可能なこと、発泡材料が世界的にも特定の工場製の物に偏っている物があることなどから、オルケアでは順次吹付断熱の施工を減らしています。
外壁面の断熱材に関しては、工場でのカットと取付を行うなど、色々な工夫で、高額な気密部材を多用せずとも気密性能が安定的に出せるようにしてきています。

寒冷地では吹抜は冷えるからダメ…と言うのは過去の物で、全面吹抜でも足元が冷えること無く、快適な住空間が実現します。
安心してご相談戴けますと幸いです。

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