公開日時:2025年10月14日(5時06分)
この2~3年で建築価格が大きく変わりました。
元々、八ヶ岳は北海道でも寒いエリアに匹敵する寒いエリアで有るだけで無く、寒暖差の非常に激しいエリアとなっています。
なので、建物性能を追求していかないと、八ヶ岳での生活が途端に辛いものになりかねません。
人間にとって辛い建物は、建物にとっても辛い状況になっていることが殆どでして、性能追求の重要さを痛感します。
八ヶ岳でとても多く見られるのが、結露事故。
別荘はかび臭い…と言うのは、その多くが結露事故に起因するものです。
中途半端な断熱や気密、不十分な駆体内通気、屋内換気の不十分に寄って起きています。
日本国内でも八ヶ岳ほど寒暖差の激しいエリアも珍しく、それに対応した家づくりが求められます。
オルケアでは、八ヶ岳専門で培ったノウハウを基に、駆体内の全通気工法を確立し、駆体内結露が物理的に起きえないものにして対策しています。
それには、多少なりとも高い素材を使わざるを得なかったり、作りも少し面倒となり、コストアップになっているのは事実です。
しかしながら、ここを妥協すると、ほぼ確実に結露事故に至っているのを知っているだけに、妥協せず、徹底した造り込みをしています。
断熱性能に関しても、断熱省エネ等級4等級程度では、全く足りません。
ZEH基準もたいした差はありません。
北杜市の多くは、断熱地域区分では4地域となっており、必要とされる断熱性能はUa値で0.75と言う数値です。
これは、東京でも大いに不十分なレベルでして、外気温が-10度を超える八ヶ岳では、断熱が効くというレベルにもならぬ程度です。
オルケアの建物では、平均的にUa値は0.3台半ばくらいになっておりまして、この4等級・Ua値0.75に対し倍程度の性能を持たせています。
(Ua値は、建物形状などに大きく左右されるので、おおよその数値です)
ここまで断熱性能を上げてくると、100平米程度なら5.6kw出力のエアコン一台で全館暖房が可能になり、館内全域の温度差が無くなってきます。
それでも、もう少しでも大きくコストをかけずに性能が上げられないか、模索をしています。
また、重要な物として気密性能があります。
オルケアでは全棟で気密検査を実施して、気密測定を行っています。
平均値ですが、おおよそC=0.5前後を出しています。
ここまでの数値を出しますと、燃費向上は当然のことながら、大きな吹抜を作っても足元が冷えること無く、均一の温度を保つことが出来ます。
同じ仕様で建築した私に家でも、年中裸足で生活しています。
これは隙間風が無くなり、冷気の供給が無くなることで実現する究極の快適空間です。
また、構造的にも大きな拘りを持っています。
先ず、ストローグ金物工法、HSS金物工法を全面採用しています。
これは、一般的な在来工法にありがちな、金物やボルトが露出すること無く、全て梁や柱内に鋼鉄製の金物で接合しています。
いわゆる、雄雌の仕口を作って嵌合させる物では無く、木の骨の鉄骨に近い構造体となっています。
極めて構造強度が高く、東日本大震災で一階が津波に呑まれても倒壊せず、使い続ける事が出来た建物も同様の金物工法で建築されたものです。
この金物工法を採用するには、一般的な金物より高額な金物を使用すること、特殊な加工が出来る工場に加工依頼をしなくてはならぬ事だけで無く、
構造用集成材を使用しなくてはならない事が、コスト的なハードルになっています。
極めて精度高く加工を行い、キツキツの状態で金物が入っていく構造な為、一般的な無垢材だと曲がりが出て、施工時に大きな支障が出るためと、
構造検討時に構造強度の指定が出来ないことが重なって、集成材を使用しています。
集成材が無垢より高い??とよく言われますが、かなり高いです。(倍近い価格差があります)
当然ですが、耐震等級は3等級を基本としております。
ここまでの性能を標準仕様で出している会社は少ないと思います。
ご希望によっては、もっと性能を上げる事は出来ますし、実際に施工もしています。
この性能があるからこそ、水抜き不要の山荘運用が可能となり、最小限のエネルギーで快適にお過ごし戴ける建物が実現します。
確かに、少し高いと言われるオルケアの建物ですが、オルケアの金額は、照明器具に至るまで含んだ総額でご案内しています。
更に、高い性能と裏付けのある構造検討を行っており、実のある内容になっているのは自信を持ってご案内しています。
トータルで比較戴ければ、決して高い物ではないことがハッキリすると思います。
実際の建物をご覧になれば、その高い性能や品質を実感戴けると思います。
いつでもご案内を承っております。お気軽にお申し付け下さい。