公開日時:2025年01月13日(6時30分)
九州北部から東北まで日本海側を中心に豪雪になっているニュースが飛び交っていますが、八ヶ岳は平年より冷え込みは有る物の、雪は殆ど降らず、冬らしい日和が続いています。
八ヶ岳の南半分は、近距離でかなり気候特性が変わります。
車で15分~20分程度の距離でも、結構違うのでビックリされる方が多いです。
東から、南牧村~北杜市にかけては、完全に太平洋型の気候になります。
今回の様に、日本海側が大雪と言うときは殆ど影響なく、季節風の吹き込みはあっても雪が降ることは滅多にありません。
このエリアで雪が降るのは、南岸低気圧と言われる、太平洋側沿岸部を低気圧が通過するときになります。
近年は冷え込みが少ないので、南岸低気圧が来ても雪のことが多くなりました。
同じ南岸低気圧でも、かなり沿岸沿いもしくは富士山付近を通過する低気圧でないと、八ヶ岳側では降雪に至りません。
少し沿岸から離れて通過の時は、富士山付近では結構降っても、八ヶ岳側では殆ど降らず…と言うことが多いです。
富士見町・原村になりますと、気候がガラリと変わります。
その年の季節風の向きにもよりますが、日本海側の影響を受けやすく、強い寒気が入ってきたときなどに雪が降りやすいです。
蓼科まで行くとその傾向は、ハッキリ顕著に出てきます。
オルケア事務所付近が、スッキリ冬晴れであっても、小淵沢を過ぎたら雪だった…という事は良く有ります。
オルケア事務所のある大泉と原村役場付近にあるアメダスのデータを見ても、冬場の晴天率・日照時間に大きな差が有るのが直ぐ解ります。
今年は、季節風の向きが少し違うのか、富士見・原方面でも、余り雪が降っていません。
なので、余り差を感じにくい冬になっています。
白樺湖方面のスキー場も、少し困っているのではないでしょうか。
冬の八ヶ岳、やっぱり良い物です。
抜ける青空、白い山々。この景色を見るだけで、贅沢です。