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タイミングチェーン車の落とし穴

『この車は、タイミングベルトがチェーンだから交換不要ですよ』って話し、聞いたことありませんか??
最近、増え始めた自動車エンジンのタイミングベルトのチェーン化。
しかし、ウッカリすると落とし穴があるようで…

ベルトの様に10万キロを越えていくと切れる可能性があるので、交換する訳で、突然切れてエンジンが駄目になるという心配は少ないのですが…
実は、このチェーンがメーカーの想定以上に伸びてしまうと言う事例があるようです。
ある程度の伸びは出る物ですので、テンショナーという調整機能が付いていますが、それの調整幅を上回る伸びが出る物があるようです。
市場で話題になっているのが三菱製3B20型エンジンの初期モデル。軽乗用車用です。
日産のデイズなどにもOEM供給されているため、かなりの台数が出ております。
現在新車販売されているモデル、2~3年前に購入されたモデルは対策済みのチェーンになっており、可能性は低いです。
デイズが登場した頃のモデルは未対策のため、問題が出ている車両が続発しているとの事です。
数万キロで伸びてしまった車両もあるようです。(まぁ、オイル管理や使用環境も影響が大きいですが)

タイミングチェーン使用の他社の車でも伸びの問題はチョコチョコあるようで、ベルトと違い、交換を前提にしていない分、交換が大工事になるようです。
VWやAUDIのエンジンでも、時々出ている様です。
一時期は30万キロは大丈夫…と言われてきたタイミングチェーンですが、これは困りました。

ユーザーが何か対策できないのか…という所ですが、実は特効薬があります。
エンジンオイルの規格にAPIと言う物があるのですが、その中のグレードで一番新しい『SP』と言うグレードの物を使用しましょう。
このSPグレードには、タイミングチェーンの消耗減少の要求があり、結果伸びを半減させるとの事です。
伸びを半分に出来るのは凄い事です。
多くの全合成オイルの有名銘柄では、ほぼSPグレードになっていますので、指定時には確認下さい。
一つ前の『SN』グレードでは、タイミングチェーンの事は全く考慮されていませんので要注意です。
有名銘柄では、MOBIL1やカストロールEDGEなどはSPグレードになっています。
そんな高いオイル…と思われがちですが、量販店の価格を見ていませんか??実は量販店のオイル価格は結構高いです。
通販等を利用し、懇意の自動車工場などで交換して貰うのが良いと思います。(持ち込みお断りもあるので、必ず相談しましょう)
私は、懇意の自動車工場で安く入るオイルの中で、自分の車にあった規格のSPグレードの物を選んで使っています。リッター千円台前半です。

SPグレードの物を使っても、交換頻度が長すぎてはいけません。
適切な期間、走行距離で交換しましょう。
高額オイルなオイルに見えるかも知れませんが、大きなトラブルを未然に防げるとなれば、コスパは良いと思います。

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