建築のきっかけと八ヶ岳南麓の魅力
八ヶ岳の自然と、湿気が少なく過ごしやすい環境が、以前からとても気に入っていたというRY様ご夫妻。お二人とも暑いのが得意ではなく、夏の東京の気温が体に堪えるようになり、ご定年の2〜3年ほど前から別荘を考え始めたとおっしゃいます。軽井沢も候補に上がりましたが、最近気温が上昇しているという話題が気になり、最終的に八ヶ岳で標高1,500mほどの土地を選びました。
実際に暮らしてみて実感した八ヶ岳の魅力についてお伺いしました。ご夫婦ともに最初に挙げて下さったのは、食べ物が美味しいこと。野菜・果物・牛乳・水、全てが美味しい。特に魚が美味しいのにはびっくりしたそうです。今では八ヶ岳に来た時に1週間分の食料を買って東京に戻ることもあるとか。他にも、建物(高原ロッジ)の立地や、地元のお店、飲食店や温泉など、八ヶ岳の良いところをたくさん教えて下さいました。
オルケアに建築を依頼することになった経緯
当初はログハウスをイメージしていたご夫妻ですが、実際に建築事務所を何件か回ってみたところ「イメージが少し違っていた」そうです。一方でオルケアの建築がイメージに一番近く、事務所の雰囲気も気に入って頂きました。高い住宅性能もお二人のお考えと一致し、オルケアにお声がけ頂いたとのことでした。
建築を進める過程で、記憶に残るエピソード
ご契約を決めて頂いてから約1年。お二人にとっては2度目の家づくりでしたが、都会のそれとはだいぶ違っていたと振り返ります。土地の伐採・傾斜の調整や、精密な地質と地盤の調査など、この土地ならでは工程がまずありました。「基礎は随分と丁寧に、しっかりとやってくれました。都会では30cmくらいですが、オルケアさんは深いところでは1m以上掘って基礎を作ってくれました。こうした対応が安心感にもつながりました」。
建築については、最初に「シンプルな暮らしがしたい」「平屋で段差がない」「リビングとひと続きのデッキ」などいくつかのご要望を頂き、それをもとにオルケアが基本的なプランを作成しました。「ごく大まかなイメージを伝えたのですが、すぐに具体的なプランを作ってくれました。私たちの要望を的確に図面に落としてくれた印象です」とご夫妻。続いて「設備や調度品などもひとつ一つ丁寧に検討し、都度オルケアさんに相談しました」とのこと。その際に「返答がいつもはっきりとしていた」ことが良かったとおっしゃいます。「あれもこれもとなりがちなんですが、必要ないものは必要ないって言ってくれるんですよね、伊藤さんが。いや、それは要りませんって(笑)」。建築全体がスムーズに進んだのには、オルケアからの返答やアドバイスが的確だったからだとご評価を頂きました。
これから八ヶ岳に家を建てようと計画している方へ
八ヶ岳に別荘を建てるにあたって、分からないことの方が多いのが一般的だとおっしゃるご夫妻。ご自分たちの要望だけを優先していたら、結果的にまったく違う家が建っていたと感じています。「自分たちの要望は、もちろんちゃんと考えて伝えました。でもそうすると必ず的確な答えが返ってきて、毎回それが正解だった、ということの連続でした。つまり最終的にはオルケアさんの言う通りにするのがいいと思いますよ(笑)」と、仰って下さいました。これは半分冗談でしょうが、設備に始まり床材から壁紙まで様々なご検討と選択の結果に、とてもご満足されていることが伺えました。
もう1点付け加えて頂いたのが「周囲との調和」という視点でした。家を建てるときには、周囲の環境と調和の取れた家にすることが重要だとおっしゃいます。これは「周りの景観を損なうデザインは良くない」という趣旨ではなく、次のようなメッセージでした。「自分の主張や想いはもちろん大事ですが、自然や環境に対して敬意を払って、常に一歩引く気持ち、謙虚さを持つことも大事だと思います。自然や周囲の環境に溶け込むように生活すること、それが一番気持ちが良いことだと思います。」
ご夫妻の人柄が伝わるお言葉でした。建築の過程におけるお話と併せて、「良い建築・良い暮らし」の秘訣を教えて頂きました。