今回からは3つの記事に分けて、具体的な住宅性能について解説していきます。
第1回は「断熱性能」。
断熱性能とは、外の暑さや寒さが室内に伝わらないように遮断する性能のことです。
寒さの厳しい八ヶ岳では、快適な暮らしをするために断熱性能がとても重要です。
本記事ではオルケアが大事にしている高断熱について詳しく解説していきます!
なお、前回の記事では、住宅性能の重要性とその性能数値の見方について解説しています。
まだ読まれていない方は是非こちらを先にお読みください!
▼前回の記事はこちら 【住宅性能の要】Q値・Ua値・C値で建築を見る重要性
この記事を読んでわかること
- 断熱性能の概要
- 断熱性能の重要性
- オルケアの高い断熱性能について
– 目次 –
■断熱性能とは
冒頭で書いた通り、断熱性能とは、
外の暑さや寒さが室内に伝わらないように遮断する性能のことです。
熱には「温度が高いところから低いところへ移動する」という性質があり、
夏の場合は外から室内へ、冬の場合は室内から外へ熱が移動しようとします。
一般的な住宅では壁の中と外に断熱材を入れることで、外気温が室内に伝わらないようにしています。
これにより夏は涼しく、冬は暖かい空間になるのです。
オルケアの建築エリアは冬の寒さがとても厳しいので、断熱性能は特に重要です。
■別荘における断熱の重要性
断熱は「外の暑さや寒さが室内に伝わらないように遮断すること」であると同時に、
「室内の熱を外に逃さないようにすること」でもあります。
これは本質的な意味は同じですが、別荘に居ない時/居る時で考えると、その重要性の意味が変わってきます。
<別荘に居ない時のリスク>
- 木材が芯まで冷えて劣化が進んでしまう
- 水道管が凍って破損してしまう凍結事故が起きる危険性
※別荘に居ないときでも24時間換気することが法律で義務付けられているので、室内もやがては外気温に近い状態になっていきます。
<別荘に居る時のリスク>
- 室内の暖かさが外に逃げていってしまう
- 室内の場所の温度差による体への負担
つまり、断熱性能は、
外気温が室内に伝わらないように遮断する → 別荘に居ない間も寒さから建物を守る
室内の熱を外に逃さないようにする → 別荘に居る間の暮らしを快適にする
という2つの重要な役割を担っているのです。
■気候から考える断熱の重要性
オルケアの建築エリアである八ヶ岳や長野県は内陸性気候という気候で、
昼と夜の気温差が激しいという特徴があります。
1日の寒暖差が20度を超えることも珍しくありません。
このような激しい温度差が室内に伝わらないようにするためにも、
オルケアの建築エリアで断熱性能は特に重要なのです。
■暮らしから考える断熱の重要性
別荘にいる時、室内の暖かい熱を逃さないことも大事ですが、
建物内の温度差による体への負担も忘れてはなりません。
冬にニュースなどで「ヒートショック」という言葉を耳にしたことはないでしょうか。
ヒートショックの症状は、血圧が急激に上下し心臓や血管の疾患が起こってしまうものですが、
その原因は「室内の大きな気温の変化」にあります。
冬場の浴室で起こるケースが代表例で、
暖かい部屋から寒い脱衣所・浴室に移動し、急いで熱いお風呂に入ることで、
血圧が急激に変動し心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こしやすくなってしまいます。
皆さんも、冬に暖かい部屋から脱衣所やトイレに移動したとき、
「さむい!」と感じたことがあると思います。
しかし、オルケアの建物では激しい温度差は出ません。
寒さの厳しい時期でも、窓を開けたりしない限りはトイレや浴室が冷えることはありません。
これも高い断熱性能があってこその快適性です。
高断熱の家は熱が逃げにくく、外気温が大きく変動しても室内には伝わらないので、
快適な温度が保たれます。
■オルケアの断熱性能の基準
断熱性能には性能を数値で表すUa値というものがあり、このUa値は数値が低いほど断熱性能が高くなります。
また、Ua値には8つに区分けされた地域ごとに推奨されている基準値があります。
詳しくはこちらをご覧ください。
▼Ua値についての記事はこちら 【住宅性能の要】Q値・Ua値・C値で建築を見る重要性
2・3・4地域はオルケアの建築エリアに該当し、1地域は北海道が該当するのですが、
オルケアの断熱性能は、北海道よりもレベルの高い断熱性能であるUa値0.4以下を基準にしています。
[ オルケアが基準にしているUa値と他地域の比較 ]
オルケアの建築エリアは北海道以上の厳しい寒さが想定される為、このような基準を設定しています。
厳しい冬の寒さの中でも快適な暮らしを送るために、レベルの高い断熱性能に力を入れており、
過去のオルケアの建築事例ではUa値0.3以下も達成しています。
断熱性能についてより詳しく聞きたい!
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「くつろぎの場所として別荘を建てたけど、実際に暮らしてみたら部屋が寒くて休まらなかった」
「寒過ぎて結局別荘を使わなくなった」などといったことが無いよう、
住宅設計の前に断熱性能をよく検討しておきましょう。
■まとめ
- 断熱性能とは、外の暑さや寒さが室内に伝わらないように遮断する性能
- 寒さの厳しい八ヶ岳では熱を外に逃さないために断熱性能が重要
- オルケアの断熱性能は北海道レベルを上回るUa値0.4以下基準
- 高い断熱性能で水抜き不要の山荘を実現
次回の記事では、断熱性能と密接な関係にある気密性能について解説します。
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