公開日時:2024年03月06日(5時55分)
断熱性能が求められるようになって、窓ガラス(サッシ)部分にも興味を持つ方が増えてきています。
10年位前迄は、木製サッシが瀬能が高い…と思われていた時期が長く、希望される方が多かったのですが、最近では殆ど無くなってきました。
なぜなら、樹脂サッシなどの性能が高くなり、一部木製サッシの方が性能が落ちるからです。
特に昔よく流通していた北米系の木製サッシは、国産の樹脂サッシなどの方が性能が良くなっており、市場からも殆ど姿を消しています。
(現在、安定輸入されているメーカーも1社だけになってしまいましたし、金額的にも割に合わない状況です)
国産のサッシでもトリプルガラスを採用できる物が増えていますが、オルケアでは積極採用には至っていません。
サッシのコストが倍になる割に、性能差が少なく、コスパが悪いからです。
この数年で国産サッシのペアガラスの性能が飛躍的に上がってきました。
10年前のペアガラスサッシに比べると倍近い性能が出ている物もあります。
これは、ペアガラスの空気層の厚みが大きく増える造りになってきたことや、空気層に対流が起きにくいガスを封入する事が出来るようになり、
さらにはスペーサーがアルミから樹脂を選択できるようになって熱伝導を抑えることが出来る様になり、熱線反射コートが一般的になったので、大きく性能が良くなりました。
そのため、ペアガラスサッシのフルオプションと一般的なトリプルガラスサッシでは性能差が3割以下になっている物もあります。
3割の性能向上の為に倍の金額だすより、その差額で建物本体の断熱強化をした方が、遙かに性能向上が出来ることや、断熱スクリーンの併用の方が性能が出せます。
なんと言っても、ペアガラスサッシの空気層がグンと厚くなったのが大きいと考えています。
以前は12mm空気層だったのが、現在は16mm空気層が多くなっています。
さらにはその厚い空気層にアルゴンガスなどの対流が少ない不活性ガスを封入して、性能が良くなりました。
当然ですが、枠自体の性能向上も寄与しているのは確かです。
メーカーさんもしのぎを削って開発をしているので、どんどん性能が良くなっています。
これに、断熱スクリーンの普及が、さらなる性能アップに寄与しています。
残念ながら建物の性能数値には反映されませんが、断熱スクリーンの性能は凄い物です。
シングルガラスのサッシがペアガラス以上になりますし、コールドドラフトを止めるためのレールなどがあり、快適性も飛躍的に向上します。
開口部リフォームの決定打として、オルケアで承ったリフォームや新築でも多くの断熱スクリーンを入れています。
まだまだ性能向上を求められる時代となっておりますが、オルケアの高気密高断熱性能は、地域では他の追随を許さぬレベルで進めております。