公開日時:2018年11月24日(16時40分)
ある広告を見ていて、ふと疑問。
なんだか地熱を使った気温調整をしているらしい。室内もぽかぽか…と書いてある端から『暖炉(薪ストーブ)にも火を』って。なんだか、矛盾してしている様な気が…
薪ストーブって、基本的に超高出力暖房器の一つでして、一番小型であっても、かなりの出力をもっています。気密・断熱に乏しい古民家でも、十分に暖めるパワーの持ち主であります。オルケアの建物でも、設置している建物は多く有ります。しかし、主暖房としては設置していません。別に主暖房があって、あくまでサブとしての暖房となります。
オルケアの建物では、薪ストーブまでの高出力熱源を必要とする事は、基本必要ありません。(別荘等で、冷え切った状態を暖めていくときには有用なシーンもあります)もっと、出力の少ない暖房で十分室温維持が出来る、基本的な建物性能を高いレベルで持たせています。建物に重要なのは、設備等の前に、断熱・気密と構造。基本性能が一番大事と考えるのが、オルケアの建物です。
地熱を積極利用は未だに踏み込めていません。地熱は気温の影響を受けないので、八ヶ岳では非常に有用な熱源と捉えています。地熱ヒートポンプを開発製造している大手メーカーさんの研究拠点まで訪れたり、実際の他社施工物件の見学や施工会社の方との情報収集や研究は行っています。しかし、八ヶ岳で採用するには、湧き出る地下水処理の問題、イニシャルコストの問題、ヒートポンプ特有の湯温の問題など、まだまだ解決すべき点が多くあると捉えています。
一時は主流になりそうだった、大気熱ヒートポンプも足踏み状態で、新機種や改良が余り進んでいません。北海道での採用も少ないです。これは、ひとえに出力の低さと、湯温の低さがネックになっています。もう少し、何とかならないか…と思いながら、もう数年経っています。
建物性能の追求。これがまず第一。
次に、効率良く使いやすい熱源の研究。
今年も冬を迎えますが、我が家では、未だに300wのハロゲンヒーターだけで室温は維持できています。流石に、朝は17度を下回るときが出て来たので、2kwの蓄暖を明日くらいから入れようかと思案中です。蓄暖も、深夜電力が高くなっているので考え物です。(新築での採用は震災以降していません)代替に何にするか…と言われると、暖房エアコンとペレットストーブかな…なんて思うこの頃です。