八ヶ岳の土地探し:眺望の良い土地を探す際の留意点

八ヶ岳での土地探し:4組のお客様の事例をご紹介

八ヶ岳の土地の風景

土地探し、2組目のお客様のポイントは以下の様なものでした。

Bさん:山の眺望が良く日当たりの良い所、そう富士山と甲斐駒ケ岳の眺望!

Bさんの土地探しの条件「山の眺望」に関する考察

山の眺望が暮らしの一部に入り込んだオルケアの別荘建築

この希望条件が最もポピュラーでご夫婦間でも意見が違う場合があり、ヒアリングの最中にミニ夫婦喧嘩になることさえあるのですが。。

代表的な会話例として山の眺望が希望のBさんご夫妻の土地探しをご紹介します。

  • 夫:学生時代に登山をやっていたので、甲斐駒には特別の想いがり、甲斐駒がダイナミックに見える土地で暮らしたいなー
  • 妻:えー山に余り近すぎると圧迫感があるし、山は天気によって全く見えなくなるじゃない。美しい広葉樹に囲まれた所を探してると思っていたんだけど
  • 夫:いや、木は植えればいくらでも作れるけど、山は植えることが出来ないんだから、やっぱり山の眺望だよ
  • 妻:だって、暮らしの中で、春の芽吹き、産毛の生えた新緑、夏に向けて緑が濃くなって、紅葉して落葉するまで、窓から日々変化する景色が見えるのは広葉樹の林だと思わない?
  • 夫:でも、いつも陽当たり第一って言ってたじゃないか。広葉樹に囲まれたら真っ暗だよ。それに湿気もあるだろうし
  • 妻:じゃー基本は広葉樹林で山が見える側がひらけているところの土地、傾斜地なんかどう?
  • 夫:傾斜地は土地の利用面積が限られるから結局損なんだよ。庭造りだって家庭菜園だってして暮らしたいって思ってるだろ?

と言う事で二人の意見が未だまとまっていなかったようで、もう少し色々な土地を具体的に見てから意見を詰めたいと思いますが。。

土地探しの重要なポイントはBさんご夫婦の暮らし方、人生観、イメージの明確化

オルケアビジターズセンター。

やっとお二人の気持ちが寄り添ってきたのでホッとしましたが、オルケアにお立ち寄りくださるお客様の中で土地探しには結構こうした会話に接することがあるのです。結婚まではお互いの人生観など話し合って来たのに、結婚後は仕事のこと、マイホームのこと、子育てのこと、地域のこと、親のこと。。。

沢山の具体的な暮らしの通過点を間髪入れずに決めて行かねばならなかったのですが、人生の後半に来て、別荘のようなお二人にとって『美しいと思う世界観』については話し合い、察し合いを忘れていたのかも知れません。

冒頭申し上げた『暮らしのイメージをハッキリさせて、オーナー同士の話し合い』が大事です。いわば第二の恋愛時期かも知れませんね。これは、ご夫婦だけでなく、親子、パートナー、更にはお一人であってもイメージの明確化が大切なことなのです。

八ヶ岳で眺望物件の特徴と土地探しの留意点

山の眺望が暮らしの一部に入り込んだオルケアの別荘建築

先ほどのご夫妻の会話をもう少し掘り下げて見ましょう。 先ず八ヶ岳山麓から見る山の眺望にの特徴に関してです。

確かに八ヶ岳の山麓から見る周辺の山々の眺望は値千金です。(古い表現で済みません。百万ドルの夜景も古い単位ですね。いや脱線です。)

都心から電車でも車でも2時間程度の移動で、3000㍍級の山々に囲まれ、霊峰富士山も2番目に高い南アルプスの北岳も見える場所です。日照時間も日本一長いと言われる八ヶ岳の南麓を背にして南に拡がる数々の山のパノラマの景色を家に取り入れたくなるのは当然でしょう。

「八ヶ岳山麓から見る山の眺望の特徴」(1)土地の値段が高い

八ヶ岳で人気の眺望。富士山・甲斐駒が見える

オルケアのお客様の中には眺望を求めて八ヶ岳に仮住まいして探しに探し、4年目で漸く手に入れた方もいらっしゃいます。眺望の良い土地が中々売りに出てこないため、土地の単価も当然割高になります。

平成27年のケースでは、土地の坪単価が4-7万が相場感としてある中で、富士山・南アルプス・八ヶ岳が全部見える所が坪10万円を超した売値で売りに出て、キャンセル待ちが続出、最初の方が結局即決で購入といったこともありました。でもちょっとお待ち下さい。

「八ヶ岳山麓から見る山の眺望の特徴」(2)購入した土地、眺望は確保されるのか?

ある日眺望が消えてしまったら。。。ホラー映画のようですが、可能性を否定することが出来ないのです。いくつか実例を挙げてみましょう。

まずは自分の土地の前に家などの構造物が建った場合です。仮にご自分の土地が500㎡~700㎡程度(150坪~200坪超)であったとします。正方形だとすれば縦横25メートルずつ位になります。

前の土地との高低差はと言うと、八ヶ岳南麓の平均的な傾斜は、標高1000㍍付近で10㍍南に進むと60㌢程下がる程度です。と言う事は、南の土地との高低差は25m行って1.5mからせいぜい2メートル程度です。南隣地に総2階の山荘が建ったとすると、屋根までの高さが6m~8mほどでしょうか。

そうすると、2mの高低差を差し引いても、4m~6mの眺望を遮る構造物が出来ることになります。そう言う心配から、家を建てる時に2階建てにして2階からの眺望だけは確保する方が多いのです。

開けた眺望の良い土地にそうした家が建つとその後ろの土地は皆さん2階建てになって行き、いつの間にか眺望ゾーンではないエリアが拡がることもあるのです。我々はこれを眺望のばば抜きと呼んでいます。(あくまでトランプゲームの表現利用ですので悪しからず。)

「八ヶ岳山麓から見る山の眺望の特徴」(3)眺望の敵、暮らしの味方

広大な八ヶ岳の土地、景色を遮る電線

眺望の良いところで一番ガッカリくるのは電柱電線でしょうか。。電線と言えば、私が26年前に八ヶ岳に引っ越して来た時に、地元の方と話をしていて衝撃を受けた思い出があります。その時の会話をご紹介しましょう。

私:折角の八ヶ岳のこの眺望を台無しにしているのが電線ですよね。地下に埋設するとか何とかならないですかね。八ヶ岳南麓は、欧米のように眺望が財産なんだという前提で開発の見直しをすべきだと思うんですが。
長老:あんたまでそういうかー。いやー俺たちはね、ランプ生活の経験者なんだよ。蛇口をひねると水が出て、スイッチを入れると電気が付く生活に驚きと感謝で暮らしてきたんだよ。山の麓に電柱が建つともう後100㍍標高を上がってくれれば、いよいよ家にも電気がやって来るぞーってね。

この時はドキッとしました。自然が良い自然が良いと言っても、都会人が求める自然は便利な自然。しかも、その舞台裏は見たくない。地球環境が安定期であったのか、フレンドリーな自然が主役で、残酷に猛威をふるう自然を身近に感じていなかったせいでしょうか。。。

それでも電線を引くのにわざわざ我が家の眺望を横切る方は皆無ですので、結局は我が家の後ろのルートを東電にお願いするわけです。するとそれは北側の方からすれば、目の前に電線が掛かるような事になるので、東電さんの計画に同意しない。。。東電さんも最近はすっかりヒール役になってしまいましたが、山の中の一軒家でも今迄は東電の費用で電柱を建てて電気を届けてくれていました。架線担当の方がこまめに土地所有者を調べ、話を付けて電気を届ける努力をされています。

話がそれましたが、電柱と電線はかなり眺望物件には敵役になってしまいました。心休まるはずの山荘生活で、眺望が良ければこそ、ハラハラ・ドキドキ・イライラする事も起こると言う事をお忘れ無く。(まーこれは分譲地より単独地に多い話なのですが。。。)