ダージリン紅茶が遠ざかっていく…

更新日:2018年03月22日

日本では人気の高い紅茶の一つに『ダージリン』があります。アッサムなどに比べると、少し緑茶よりの味わいが日本人に馴染みが良いのだと思います。

この『ダージリン』ですが、日本で販売されている物で、純粋なダージリンは、非常に希有です。なんと言いましても、インドで生産される茶葉の2%にも満たない、生産量が非常に少ない茶葉なのです。そんな供給量はありません。有名ブランドなら…とおもうなかれ、ピュアダージリンの表記が無い限り、ほぼブレンドとみて間違い無いでしょう。茶園物と言われる、農園の名前で売られている物でも、ピュアな物は少ないです。

この、タダでさえ希少なダージリンが、さらに幻になりかけています。なぜならば、EUで施行された『産地保護法』が、大きな打撃を与え、其処にストライキ(紛争)がトドメをさしています。昨年のダージリンの出荷は、例年の1/3以下でして、しかも品質の良い物は皆無です。現地価格も3~4倍に高騰しています。

まず、EUでの産地保護法の施行。これはもう3年くらい前に施行になりました。これを機に、トワイニングはEU圏内向けの一般的な『ダージリンティー』の生産を中止。茶園物のみの展開となりました。(2017年初冬に、以前の3倍以上の価格で復活しました)この法律は、『ダージリン』と名乗るには、ブレンドは認めない物でして、非常に厳しい内容の法律になっています。その為、各メーカーはダージリンの確保に四苦八苦して、市場が一気に高騰しました。(いかにブレンドがまかり通っていたのかが解ります)

タダでさえグンと上がった価格に、トドメを刺したのが、昨年のストライキ(紛争)です。多くの農園は荒れてしまい、この春からのファーストフラッシュの出荷も、危ぶまれている状況です。昨年の夏段階(通常なら最も品質が良いとされるセカンドフラッシュの出荷時期)では、丘陵地帯の最上級ダージリン農園の全てが閉鎖となりました。

原茶段階の現地価格も、1kgあたり千円台半ばまで上がってしまっています。(以前は数百円でした)これらも、品質的には中級以下の物となります。(上級クラスの出荷が始まったと言う情報は、まだありません)トワイニングや、テイラーズと言った、大手茶葉メーカーの価格を見ても、ダージリンの価格は飛び抜けて高くなっています。本当に困った物です。

日本では『ダージリン』と名乗ったブレンド茶が、まだまだ多い状況ですので『うわ、高っ』と思うことは少ないかもしれません。でも、純粋なダージリン茶葉は、結構ビックリ価格になっています。
私は、台湾茶の方が好きになってしまっているので、最近は台湾茶ばかりになりました。以前は、ダージリンより割高感がありましたが、現在では割安感が強くなっています。




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