WRCの値段がジワリジワリと上がっています

更新日:2017年06月06日

ここ最近、デッキの改修工事のご相談が多く、積算を進めているのですが、WRC(ウェスタンレッドシーダー)が高くなったなぁ…と感じるこの頃です。数年前までは、家を建てるときに使用する集成材くらいの価格だったので、オルケアでも標準的に使用してきました。所が、ジワリジワリと上がっており、現在では、米ヒバ材の製材品と殆ど変わらない金額まで上がってきています。およそ1.5倍~1.8倍という感じでしょうか。

WRCは、加工がしやすく、塗装せずとも耐久性があり、蟻害にも遭うことが無かったので、よく使ってきました。欠点とすれば、製材品が非常に高い(規格外の寸法の材)。柔らかいので、雨がタレるような所に使うと削れて、浮造りみたいになってしまう。たわみやすい。と言った所でしょうか。ここに、最近は『高額である』と言う一文が付くようになったと言えます。

一方で、最近は防虫防腐処理材が脚光を浴びるようになってきました。特に長野県では、技術の高い処理業者と、信州県産材消費促進がタッグを組んで、耐久性の高い材の供給を始めています。いわゆる『K3』や『K4』規格に合致し、高い耐久性能を有した材が、数年前のWRCより安く供給されています。塗っただけの防虫防腐ではなく、薬液を内部まで浸潤させるために高い圧力差をかけて、木材の内部まで薬液を浸透させた物となります。元々、耐久性の高い『D1』等級に入る杉材(芯材)を防虫防腐処理をかけて、耐久性を高めた物ですので、総合的な耐久性は期待出来そうです。
かつ、杉材ですので、適度に固く、色々なサイズに製材が出来ますので、長い距離を飛ばしたいときにも、太い桁材が簡単に作れるのも良い所です。かつ、安い。色が、かなりしっかりした緑色ですので、塗装による着色が必要になると思いますが、塗装の色のノリも良く、よく使われる焦げ茶などには丁度良い感じです。明るい色は、チョット汚く発色しますのでお奨めしません。

デッキに使用する標準材、非常に難しい選択になってきました。

良く、セランガンバツ・ウリン・イペ・ジャラなどの南洋材を言われることがありますが、原材の出所がジャングルの伐採ですので、余りお薦めして居ません。どうしても、とのご要望の時に限って使っています。お値段も、結構高いです。(WRCの三倍くらいしますが、厚みが少なくて済むなど、使用量が少なくて済むので、倍くらいの金額で済みます)

人工木材も良く言われますが、高すぎます。(WRCの三倍以上)また、風合いもイマイチです。物性的にビス留めが出来ないので、特殊な金物を使ったりする必要があり、これがまたコストを上げてしまいます。

米ヒバも視野に入ってきていますが、かんな仕上げの場合、塗装が全くと言って良いほど乗りません。その為、着色のデッキに向かない…と言う欠点があります。アレルギーなどで、薬剤使用を避けるときなどには良いかもしれません。

WRCは、随分高くなってしまいました。

杉の芯材、防虫防腐加工品は、コストパフォーマンスの良さが目立ちます。ホームセンターに売っているCCAやACQ処理材とは、使用している原材も違いますし、薬剤も異なります。ホームセンターの防虫防腐処理材は、栂材を使っている事が多く、原材に耐久性がありません。その為、耐久性にはかなり劣ります。

未だに米松製のデッキを多く見かけますが、耐久性の面でお奨めは出来ません。材の値段は飛び抜けて安いですが、材自体に耐久性がありませんので、腐りやすいです。

デッキ構造や、仕上がりのお好みに寄って、柔軟に使用材を使い分ける必要が出てきたように思います。




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