最悪のタイミングでの旅行代理店の破綻

更新日:2017年03月28日

先週末からネット格安旅行代理店『てるみくらぶ』のトラブルが報道されておりますが、週明けに破産してしまいました。年商200億近い売上を上げて、福岡や札幌など主要都市にも営業所を持つ、比較的規模の大きな代理店だったので、影響はかなり大きいのではないでしょうか。ここ最近も、中小代理店はチョコチョコ破綻の情報がありましたが、かなりマニアックな旅を主体にしていて、影響は限定的だったし、消費者への供託金からの弁済も、かなりの割合で戻った様でしたので、大きな問題にはならなかったと思います。

所が今回は影響が大きそうです。年商200億近いですし、負債額が150億との速報も流れています。供託金は1.2億なので、ナンボも戻らないと思います。

今回の『てるみくらぶ』の破綻は、卒業旅行真っ盛りの最悪なタイミングだったと思います。昨年秋頃から、『○月×日までに現金一括決済限定ツアー』等と行った激安ツアーを組んでいたようで、ハッキリ言えばこの時点で『アウト』な訳ですが、大学生などの卒業旅行では判らないですよね。飛びついちゃう。だって、グアム19800円とかで売っていたようです。

出発前の方達は、被害が旅行代金だけで済むので、被害者の中でもラッキーな方です。旅行中の方々が一番悲惨です。到着しても、ホテルが無い。帰りの便が無い。ホテル滞在中でも、追い出されると思います。(自費精算すれば泊めてくれますが、正規料金を言われる場合が殆どなので、凄く高い)昨今は、アジア圏だとLCCがあるので、比較的安く何とかなる可能性が高いですが、アメリカやヨーロッパの場合は最悪です。片道の正規料金航空券は非常に高く、格安往復より高い事が多いです。もし、その渦中にいる方がこの記事をみているなら、一つだけ耳寄りな情報を。キャセイパシフィック航空のホームページから、日本のサイトでは無く、台湾のキャセイパシフィックのページを開いて下さい。台北ーヒースローとか台北ーシャルルドゴール他で片道切符を探せば、かなり安いです。(29日発ヒースロー-台北は4万円位でした)日本からのヨーロッパ往復にも使える技で、台湾まではLCCでも何でも安い切符で往復を確保。桃園で乗り換え(一旦台湾へ入国して乗り換えの方がトラブルが少ない)でキャセイの切符を手配します。ビジネスクラスでも、驚くほど安く買えます。

日本の旅行代理店制度、今回の事例を元に、制度改革が必要だと思います。キャンセルの制度も、完全にガラパゴス化していますし、異常です。これでは、大手のみの寡占市場になってしまいます。日本国内の宿泊を取るときは、代理店を通さない方が絶対良いです。代理店が20%以上、黙って持って行くのは当たり前の業界です。同じ1万円で泊まるなら、その1万円が宿泊施設にそのままわたるのが一番です。8000円以下じゃ、ロクなサービスが出来ません。私も、道後温泉の温泉旅館の支配人経験があるので、事情は良ーく解ります。制度改革も必要ですし、消費者も勉強しなくてはいけない時代のようです。




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2 Comments

富士見高原の森人

今回の件は恐らく3月期末に向けて取引銀行が運転資金の更なる提供
を拒んだ事も原因だと思います。期末に不良債権を増やしたく無いからです。最も重い 経営者の責任は当然ですが、放漫経営を見過ごしていた取引銀行の責任も問われるべきです。銀行マン達はこの様な事態が発生することを事前に見抜けた筈です。社会的なインパクトが大きな場合、経営者のみならず取引銀行の良識も問われるべきでしょう。

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邦剛伊藤

富士見高原の森人様 コメント有り難うございます。まぁ、ここまで来たら銀行も手を引きますね。何処まで経費を掛けてしまったのか…と言う感じもありますが、航空業界の変遷に乗り切れない旅行代理店は、まだまだ有りそうな気がしています。
それにしても、さすがは金融の中心にいらっしゃっただけに説得力があるコメントを有り難うございます。

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